ファイアーエムブレム  聖戦の系譜
完成度
★★★★
同人度
★★★★★
種付け度
★★★★★★
前作、「紋章の謎」とは舞台を完全に一新し、新たな物語で挑んだ今作。システム回りは前作に比べ格段に進化し、最初は遊びやすく思える。しかし、よいこのための任天堂、何を勘違いしたのか恋愛システムなるものを投入。これがタルイ。ゲーム展開がダレるのだ。
まず、恋人にするためにはユニット同士を隣接させないといけないため、ユニットの移動が大幅に制限される。特にプリースト系の女とくっつけようとすると移動力が無いため、相手にしたい男性は戦闘に参加させられなくなる。恋愛を無視しようものなら後半で子供が産まれず(代わりのユニットは登場するけれど)伝説の武器が手に入らない
そして武器継承に関連してかユニット間の武器の受け渡しが自由に出来ないのだ。これはかなり参った。
さらに王族同士の悲恋が多いため登場ユニットが騎士ばかりで、高い移動力でガシガシいけるためどこか大味。システム的には前作よりよくなっていると思うけれど、この恋愛システム、純粋にSLGをやりたい人間には邪魔以外の何者でもない。
設定にこだわるあまりシステムがおざなりになる、もしくは理不尽なシステムをユーザーに押し付ける。任天堂だけはそういう事をしないメーカーだと思っていたのに・・・。
NP及び64DDで続編が制作されるとのことだが、恋愛システムは入れないで欲しい。まったく、SFC版の「同級生2」の
目的をナンパからファーストキスに変えさせたメーカーがねえ・・・(ここは嫌味)
かくして「聖戦の系譜」は、「ダービースタリオン」・「蒼き狼と白き雌鹿 チンギス・ハーン」と並ぶ三大種付けゲームとして
その名を残すわけである。
 
メーカー
任天堂
制作
インテリジェント・システムズ
機種
SFC(NPあり)
ジャンル
キャンペーン型S・RPG
舞台設定
ファンタジー
aA
人気作だった前作「ファイアーエムブレム 紋章の謎」の続編。ストーリー的な繋がりはなく、システムのみを継承。前作より格段にパワーアップしている。また各ユニットに「恋愛システム」を導入、それによって後半に登場するユニット(それらの子供たち)の能力が変化し、親子二代にわたる壮大な物語を楽しめる。
NPにより1000円で書き換え可能(メモリカセット別売り)。
NP及び64DDで続編の制作が検討されている。
98/09/09
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