バトルマニア
日本語おかしい度
★★★★
親会社度
★★★★★★
 スーファミ踏み踏み度
★★★★★
群れくる トラブル 蹴散らして翔ぶ
拓けよ王道、征く道は風
週休5日、ゲームは1日1時間

これは何かといわれれば、「バトルマニア 大吟醸」の説明書に書いてあるキャッチコピーだ。つまり、これはこういうゲームだということだ。敵が変なゲームは多々あるが、主人公の方が変なゲームは珍しい。まず、日本語がおかしい。帰国子女だとか言っているが、その割にはペラペラ。でもおかしい。ゲーム中の日本語表示がおかしいのも気になる。さすがに続編の「大吟醸」では表示はまともになったが、6ボタンパッドだとボタンがおかしい。しかし、メガドラのバージョンが表示されるのはうれしい。メガドラ本体は後に廉価版の2が発売されるが、その前から中身のチップは変わっている。一説には6バージョンあり、メガドラ2は実際には7らしい。無論、高性能・低価格下による恩恵だが、セガは一切値下げしていない。セターンにおいて新規ユーザーはセガの不親切さにブーブーうるさいが、あれでもだいぶよくなったのだ。
 まあ、そんな話はいい。このゲームは早い話がギャグシューティングなのだが、それはあくまでテイストとボスキャラだけで、ゲーム自体はだいぶまじめに作っている。例えば「超兄貴」なぞはゲーム自体もふざけて作っているので二度以上遊べないが、「バトルマニア」は比較的リピートできる。それはつまり、コンテニューする気になるということだ。STGはやられた後コンテニューする気になるかどうかがひとつのバラメーターである。そういう意味では「バトルマニア」はギャグにおぼれることなく作られているがゆえ、一部の熱い応援を受けたのである。
 無論、名作STGと比べれば荒いところは多々にある。しかし、このゲームの雰囲気を十分に堪能した時、このゲームはどんな大作にも増した充足感を与えてくれるだろう。そしてギャクゲームでもきちんと作ることの大切さを示しているゲームであるとも言える。続編をやってみたくもあるが、最近のビック東海洋ゲーなポリゴン格闘を作ってばかり。さすがは 親会社が東海ガスなだけに、赤字も恐くないらしい。法律によって新規参入の無い安定事業なだけはある。
 ど〜でもいいが、やはりマニやんはおかしい。誰かどうにかしろ。 

メーカー
ビック東海
機種
MD
ジャンル
サイドビュー・STG
舞台設定
現代かちょっと未来
aA
ビック東海が発売したSTG。トラブルシューター・大鳥居マニア(通称マニやん)が犯罪結社「アナグラン商会」にさらわ
れたアセンブリ公国のプリンス・エルドンを救出する依頼を受けて立ち上がる。どっかで見たことあるような間抜けな敵とへんちくりんなステージを、相棒の羽田マリアをオプションにして突き進む。ちなみにここに書いた設定は続編で定められたもので、第一作には適当にしか決められていない。
ゲームバランス的には特筆することはないが、独特の世界観を打ち立てることに成功し、極一部のMDユーザーに名作として受け入れられる。
92年3月6日発売  定価6800円秋葉では2000〜3000円で取り引きされる。
続編に「バトルマニア 大吟醸」がある。
8/09/22
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