セプテントリオン
忍者度
★★★
ザンギ度
★★★★
 タイタニック度
★★★★★★
巷ではタイタニックがかなりの人気だ。まあ、私は見ていないが、タイタニックの情報を始めて知った時は私はセプテントリオンを思い出したものだ。
昔からタイタニックはゲームでもよく使われるネタなのでゲーマーの中ではさほど珍しくはない。そう言えば「サイレントメビウス」のPC版も現代に蘇ったタイタニック号を冒険するという奴で、映画にあやかったのかどうかは定かではないが、当時のグラフィックそのままに復刻されるらしい。・・・確かガイナックスだったな。
 さて、セプテントリオンは正確にはタイタニック号ではないが、豪華客船が沈没したところから物語が始まり、出口を探して船内をさまようゲームだ。張り裂けた床などから落下すると死亡してしまう。制限時間は1時間で実際の時間である。生存者を助けて共に脱出するのだが主人公に比べて運動能力が劣るので、高い場所に登る場合は先に登って手を差し出して上に上げるのだが、その範囲が異常に広い。最初のストUのスクリュードライバーよりも吸い込む。そのため私の回りではザンギと呼んでいた。
 このゲームの楽しさは、簡単に言えば沈没船というシチュエーションの中でのアクションである。まるで忍者のように天井を這う。敵などはいないのだが、暗い音楽と時折起こる揺れが雰囲気を作る。アクション自体は陳腐だが、思考の悪い生存者を連れて回るので緊張感が伴う。というのも一定の数の生存者を連れていないとハッピーエンドを見れないからだ。バカと言っても仲間をある場所に止めておいて一人ずつ難所を越えさせることも出来るのでイライラする程度ではない。まさにアイデア勝ちの良作であるといえよう。
 是非とも次世代機でフルポリゴンで表現されたセプテントリオンをやってみたいがスタッフの都合で難しいか。興味のある人はぜひともやってもらいたい一品である。
 
メーカー
ヒューマン
機種
SFC
ジャンル
アクション
舞台設定
タイタニック
aA
PCEファイヤープロレスリングで名を挙げたヒューマンがスーファミ参入にあたってラインナップした作品のひとつ。傘下のゲームスクールの第一期生の卒業制作作品。沈没する船から脱出するのが目的のアクションゲームだが、敵などはおらず、破れた床や天井を飛び回る程度。それよりも脱出経路や生存者の発見などアドベンチャー要素が強い。主人公は四人から選べる。脱出する時に助けた生存者の数でマルチエンディング。キャラによって必要キャラや人数が多少変わる。
続編はないが卒業制作としては「ファイヤーマン」などがあり、「トワイライトシンドローム」などのシリーズの先駈けであるとも言える。
93/5/28発売 定価8500円  実税価格は3000円前後だが秋葉でも入手難。
98/11/10
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