プロ野球チームもつくろう!!
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トレー度
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★★★★★★ |
試合の面白さ度
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★ |
見た目度
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★★ |
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野球ゲームと言えばパワプロとファミスタ(現在はプレステでワースタ)であるが、SLGとしてはアスキーがファミコンで出した「ベストプレープロ野球」のみが名作としてある。しかもベストはファミコン版しかない。SFCで開発していたようだが制作中止になったようだ。WIN95で制作中との話だが98が出てしまったし・・・次世代機が出た後でも私はベストをやっていたがいい加減ファミコンも嫌になった。その時に出たのがこの「プロ野球チームもつくろう!!」だった。
実はタイトルが気に食わないので買う気はなかった。これより前にサッカーのシュミレーションがヒットしたので野球版を作ったわけだ。だから「も」なのである。そしてサルみたいなキャラクターもはっきり言って気に食わない。しかし、野球SLGに飢えていた私はそれを買うことにした。
SLGに枯渇するのはトレードなどの補強面である。無論、これらはアクションゲームでも有り得るシステムだが、残念ながら採用されているゲームは少ない。しかし、この「やきゅつく」はトレードに関しては今だかつて無いほどよく出来ている。イカサマもないし、複数トレードも出来る。FA・ドラフトも非常によく出来ている。システムには関係ないがドラフト会議の臨場感は野球ファンにはたまらない。
しかし、不満も多い。その最も足るのが試合の場面だ。はっきりいってつまらない。あまり多くは語らないが相当つまらない。この部分ではベストには遠く及ばない。もう1つは選手の少なさだ。1チーム当たり20名強しかいない。つまり、あまり選手を育てるということがしづらい。即戦力を補強しないとペナントが苦しいからだ。最低30人。SLGならば二軍も欲しい。
そしてこれは人による好き嫌いもあるだろうがオリジナルキャラが多い。全体的に変な名前だし、宇宙人や犬とかもいる。実在選手だけでやろうとしても先に書いたように絶対数が少ないのでつらい。特に実在選手はすぐに引退してしまい、しかも復活する選手も少ない。絶対数が少ないことから若手もあまりいないのだ。先ほども書いたが1チームの選手が少ないので育成がしづらい。チームが歳を食ってきても若手がいないからなかなか若返りがしづらいのだ。
これはやはり、サッカー版を引き継いでいるのが大きいのではないか。あちらは弱小クラブから始めて上部リーグ昇格を狙っていく。チーム数も多いし、サッカー選手には失礼だが「やきゅつく」に比べると選手は有名ではない。それに対して野球は12チームしかない。ここに弱小チームのオーナーとなって、というシステム自体に疑問を感じる。それに野球ファンはチームよりも各選手に対しての方が思い入れが強いと思えるからだ。ここらへんは企画段階でぜひとも気付いて欲しかった点でもある。
・・・早くベストの新作出ないかな。出来ればトレードも入れて。
メーカー
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SEGA
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機種
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SS
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ジャンル
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野球SLG
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舞台設定
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現実+仮想選手
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aA
サッカーチーム経営シュミレーション「プロサッカーチームをつくろう!!」のヒットを受けてセガが開発した野球版。なかなか本格的なシュミレーションと言うことでそれなりのセールスを記録するが詰めの甘い場所も多く、よく出来ているからこその不満がかなり多い。
97/2月発売 定価5800円 秋葉では2000円以下で取り引き。
DCで続編を開発中。
98/11/10
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