男の戦い

世界中の全てが僕の敵だと君は嘆いている
夕方一人、ベットに身を投げ出して
明日の時間割を揃えても  まだ日は沈まない
何もかもみんな抱え込んでどうするの?
君は一人じゃない  なんて甘ったるいことは言わない
人はいつだって一人さ  君も僕も
だけど君は全てをそれのせいにして
それじゃくだらない大人と変わらないって  どうして気付かないの?
逃げ出したっていいさ  そんなに自分を追い込まないで
負けちゃったっていいさ  そのくやしさを忘れなければ
カッコ悪くたっていいさ  立ち上がることを忘れなければ
君もやれるはずさ  だって  それが男の戦いなんだ
今日もあの娘は機関坊  街が浮ついてるね
やさしいあの女(ひと)も  今日は自分に精一杯
涙流したあの娘の前で  君はただ立ち尽くす
何故泣くの  何故悲しむの  愛してるんだろ?
何もしないでどうすんの?  愛してやんなよ
好きだってことは  相手に好かれることじゃない
君が好きだってことを  あの娘に知ってもらうことなのさ
やさしさが男の強さだって  君も信じてみたいだろ?
愛が足りないなんて言わない  愛を与える男になるよ
夢を失くしたなんて言わない  夢はいつでもそこにあるから
カッコつけたっていいさ  愛する人がいるのだから
君もためらわないで  だって  それが男の生きざまなんだ
人生だとか哲学だとか  そんなことは僕も知らない
だけど誰よりも何よりも  自分に恥じない生き方でありたい
そう、君も僕も  これから生きていくんだ
君のために泣いてくれる人を  いつまでも悲しませるな
男の強さはやさしさなんだって  君も信じられるはずさ
 

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