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クリスタル・ソード
「伝説の十刀」に数えられる剣の一つ。その他の剣が神話などに登場する剣なのに対し、クリスタル・ソードはその出所がまったく不明である。
水晶自体は(高価ではあるが)それほど珍しいものではないが、刃渡り全てが一枚の水晶でつくられ、強度・切れ味ともに鋼以上のこの剣は、その製造過程についてもまったく不明である。魔力によって作られた形跡も無い。
かつてはレザリア皇国の代々の騎士団長の証として受け継がれていたが、今現在は赤毛の勇者・カトルが所有している。
クレリア金属
俗に超魔法金属といわれる。ドワーフの生産するミスリル金属以上の強度を持ちながら、重さがほとんど無いという夢の様な金属である。現在クレリアを生産できる国はなく、高度な科学技術によって作られたのか、それとも魔法国家の錬金術で作られたのかは定かではないが、世界各地の遺跡から発掘されることから考えると一部に限定された技術ではなかったようだ。
主に古代遺跡から武具や装飾品として加工された形で発見され、市場に流される。そのため上流貴族レベルでないと買えない価格ではあるが、物自体はそれなりに流通しており、例えばシルディの身の回りのものなどにもクレリア金属製のものは多く使われている。
クレリア・アーマー
カトルの身につけている鎧。クレリアで出来た鎧。胴回りだけの鎧で、小手などは付属していない。
胸の中央に真紅の宝石「マリオン」が施され、着る者の身の丈に合わせて可変することからかなり特別な鎧なのだが、カルト自身、師匠から譲り受けたものなので出所どころか正式な名前もわからず、便宜的に金属の名前で呼んでいる。珍しさで言えばクレリア製の中でもトップクラスに入るものである。
アドレア国
アドレア国のミドルネーム
アドレア国のミドルネームは地位を示す称号であり、一般民には与えられていない。例えばシルディの『メタ・グラン』は、メタは姫宮を表し、今現在は彼女だけが持つ称号である。グランはアドレア王族が持つミドルネームであり、成人するとグランの前にそれぞれの役職に応じた名前が追加される。
その他、ソフィアのエルは大神官を、クリフのオーンは宮廷魔術師を表すミドルネームであり、このようにアドレア国ではミドルネームが地位に応じて増えたり変わったりする風習を持つ。
ハゴス国
サーメリア大陸の中央部に位置するスメラノ山脈の中部を国土に持つ。山岳地帯にわずかな耕作地と、山やぎの牧畜を行っており、国力はかなり貧しい。特殊な山岳信仰を持っており、修行僧や魔法研究者が多く訪れる。
アウロス
この世界を統べる天上の神々のうちの一人。「慈愛の女神」と呼ばれ、最高位の女神である。一般民衆にも馴染み深く、地母神ムースと並んでこの世界の二大信仰となっている。
黒薔薇会
賢者院内部の組織の一つ。賢者の概念は曖昧だが、主に古代高度科学技術文明に対しての高名な学者か高魔法を修めたものがそう呼ばれる。賢者院に関しては基本的には魔法研究機関である。いわゆる魔法ギルドのような学校法人的でいくつも組織があるものとは違い、賢者院は完全に修行僧のための寺院としてあるものであり、この物語での文化圏には1つしか存在しない。
黒薔薇会はその中の秘密結社で知識層による世界の秩序構成を目的としている。そのため院外賢者(いわゆる隠者)や学者など外部の人間もメンバーにいる。賢者院に身を寄せているもの全てが関与しているわけではなく、最高指導者の「尊師」も賢者院を束ねる長老のうちの一人でしかない。
七色聖は黒薔薇会の実行組織の中で最上部に位置し、実質的な最高機関。その上には尊師と、最終決定機関である評議会がある。七色聖を経由して評議会入りするため、七色聖は比較的年令層が若い傾向にある。
七色聖は兄弟称で呼ばれ、女性であっても男性称で呼ばれる。色はその人間の魔法特性によって呼ばれるため、兄弟順とは特に関係ない。基本的に強い順で呼ばれるため、繰り上がりや、逆に下がることもあるようだ。
基本的に平時はその目的を胸に独自に行動し、何か事態があるたびに尊師もしくは評議会の決定で七色聖が動く、というシステムになっているらしい。
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