１９９９．７ 第三次世界対戦勃発。
イスラエル・アメリカvsサウジ・イラク・エジプト
介入 フランス・ドイツ
自国で石油を持つイギリス・中国・ロシアは戦争に参
加せず。日本は中・ロとの協定で石油危機を乗り切る。
戦争はアメリカの撤退により解決。イスラエルは国家
自体は存続するものの領土を大幅に削られた。この敗
北によりアメリカの権威は地に落ちる。
２００２．４ アメリカ軍、中東より完全撤退。イスラエルは多国籍
軍（独伊英）の管理下に置かれる。
10 カイロにおいて講和条約成立。
２００８．７ 日ロ平和条約締結。北方四島の返還が2015年に決定。
２００９．２ サハリンで大規模な反対集会が開かれるが、ロシア軍
により鎮圧、死者三人を出す。
その後も反対活動は続けられた。
２０１５．４．１ 北方四島の権限が完全に日本へ移行される。
２０１５ 北方領土に不法滞在していたロシア人の本土への渡航
が問題となる（亡命ロシア人問題）。日本はロシアと
の協議の結果、本年中につき北方領土に滞在している
亡命ロシア人の亡命申請を受け入れる事を決定した。
２０１６．４．９ サハリンから択捉島へ密航しようとしたロシア船が、
ロシア艦隊により沈没。死者百人を越す大惨事となる。
２０１７．４．１ 亡命ロシア人の申請許可発表。
5032人中、1874人が日本国籍を得る。
２０１７．８．23 東京のロシア大使館、爆弾テロ。幸い死傷者はゼロ。
犯人は見付からず。
２０１８．３．12 択捉に工場を設置した国際エレクトロニクス企業『Ｎ
ＡＫＡＴＡ』の社長宅爆弾テロ。社長夫妻が死亡する。
犯行後、『北方の平和を乱す』と言う趣旨のＦＡＸが
各地に出回る。その後、各地でテロ多発。
２０１９．４．18 東京の大手新聞社、朝日本社にテロリストが乱入。全
員が青い服装で統一されていた事から、『ＢＵＬＥＲ』
の呼称がつく。
５ 臨時国会で自衛隊の出動に関する法律の制定について
論議が紛糾。
７ ＢＵＬＥＲの対処について、自衛隊とは別組織にする
事で与野党が合意。
10 都内の幼稚園が爆弾テロ。幸い休日の為死傷者は無し。
これを受けて自衛隊が各施設の護衛に出動する。
２０２０．２．４ Ｓ．Ｐ．Ｂ．東京に設置。
Ｓ．Ｐ．Ｂ． Ｓｐｅｃｉａｌ Ｐｒｏｊｅｃｔ ｔｅａｍ ｆｏｒ ＢＵＬＥＲ 対ブルーラ特別捜査班 相次ぐ謎のテロ集団、通称『ＢＵＬＥＲ』の壊滅及びその全貌の解明を目的として設立される。正式発足日２０２０．２．４ 警視総監の直接指揮下にあり、退役アメリカ陸軍将校のアレン・フーバーを総指令（ヘッド）とし、三部署に分かれて任務に当たる。 第一部署 捜査班 謎の多いＢＵＬＥＲの全容を解明するための班である。所属は二十人、通常は二人組で操作にあたる。構成は全国の警察官の中から銃器の扱い、
操作の両方に長けた者を選りすぐっている。 第二部署 護衛班 捜査班からの報告を元に、ＢＵＬＥＲの標的になりそうな場所を護衛する。自衛隊の出動は手続きの問題の他に野党からの反発も高く警察組織として独立させた。
そのため実質上は自衛隊と変わらなく、構成も自衛隊員である。なお、皇居や国の施設は既に自衛隊による護衛が行われている。現在、臨時国会においてマスコミ
（ＴＶ局や新聞社）や大手企業への自衛隊の派遣を巡る論議が行われているが、与党内にも足並みの乱れが出ており、実現は厳しい。 第三部署 待機班 ＢＵＬＥＲの攻撃が起きた際、直ちに現場に向かい、鎮圧行為と救援活動を行う。構成は護衛班と同じく自衛隊から成る。 二宮正也は第一部署でナターシャとコンビを組む。 アレン・フーバーの就任については、日系といえども外人と言う事で国会内でも論議となったが、今回のような非常時に対処するため、退役米軍将校である彼に決まった。 東京都港区新橋５−１１
Ｓ．Ｐ．Ｂ．本部 新宿中田ビル 全階（地上十階、地下三階） ビデオフォン ０３−２４６−１３５７ 国際エレクトロニクス会社『ＮＡＫＡＴＡ』の全面協力をもって造営された。敷地は元は同社の支社ビルであった。『ＮＡＫＡＴＡ』はＢＵＬＥＲによる社長夫妻殺害を受け、ＢＵＬＥＲ
の撲滅は夫妻への弔い、と全面協力を打ち出している。 Ｂ３ 特種車両駐車場 Ｂ２、Ｂ１ Ｓ．Ｐ．Ｂ．所属者駐車場 Ｆ１ フロント、食堂など Ｆ２〜Ｆ４ 護衛班、待機班、武器庫など Ｆ５〜Ｆ６ 捜査班、鑑識課など Ｆ７ 総司令室、会議室、資料室など Ｆ８ 情報管制室 屋上 ヘリポート
疑似レーザーガン 自衛隊により極秘開発。電磁を組み込んだ弾丸を火力発射。溶解した弾丸が電磁誘爆を起こしながらターゲットを狙う。その威力もさながら、装甲を貫かなくともその内部
でダメージを与え続け戦車の破壊をも可能にしている。 レーザーサイト式でありオート連射可能。弾丸はパック式。グリップ下部から装着、一パック三十弾。 ＤＡＴＡ 正式名称 ＮＬＧ−９ 設計者 大文字邦彦 協力 自衛隊、Ｓ＆Ｍ社 口径 20mm 全長 350mm 重量 1200ｇ（弾丸含む）
オフィシャルカード 薄い金属製のカードで、身分登録カード。日本の成年国民で、発行を申請すると手数料はかかるが国より発行される。公的機関のありとあらゆる機械に対応し、プリベイトカ
ードや免許、資格証の代わりも果たす。今や全国民が持っていると言っても過言ではない。
ホバーカー この時代、既にガソリン使用の四輪車というものは無く（一部地域では使用）空力学の応用としてホバーカーが開発された。着地の時を考慮して四輪はつけられている。また、
ホバーカーの大型化はまだ成されておらず、輸送車（トラック）はいまだに旧型のままである。
ＴＳ−�� 警視庁採用のホバーカーで、Ｓ．Ｐ．Ｂ．もこれを採用している。 オートセンサー
マシンのフロント・バックにつけられているセンサーで、追尾車などのデータを前後百メートルまで採取、フロントウィンドウに表示する。人、建造物のデータも可能である。 ディスプレイ
運転席中央に十インチのディスプレイを設置、ナビゲーションやセンサーのデータを表示する。フロントウィンドウに切り替え可能。 運転
衛星誘導システムによるオート走行と、日本交通局スーパーコンピューターによるナビゲーションシステムを搭載。 出力
ヘリウム３とソーラーエネルギーの併用（３：７）。補助としてジェットエンジンを搭載、主に加速用だが、数分間なら飛行も可能である。 走行
高度は30cmから10ｍまで。最大時速300km。 ナビゲーション・システム 日本交通局がスーパーコンピューターにより全高速道路、交通量の多い国道などに採用している。ホバー法により全ホバーカーが加入、目的地を入力するだけで自動的に
走行する。事故・渋滞減や速度保持にその効果を発揮している。
ＰＰＮ 警察手帳 電子手帳で、本人の身分を保証し、公的機関の全コンピューターと直接アクセスする事ができる。また一部の新聞社などの私設コンピューターともアクセスできる。捜査状況
の記録のほか、音声、映像の録音も可能。 このＰＰＮはプライベート保護の目的から、警視庁特捜班などの一部組織のみが使用している。 ＤＡＴＡ 正式名称 Police Pocket Notebook series NAKATA mk.5 制作 ＮＡＫＡＴＡ ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｅ． サイズ １０（横）×８（縦）×５（厚） 重量 850g（ＭＤ、バッテリー含む） 稼働時間 二十四時間（バッテリーパック方式） 表示機能 マルチウィンドウ 常用漢字装備、英独仏中トランスレート ディスプレイタッチ方式 出力 マルチケーブル端子（ケーブル数種） 接続 マルチインターフェイス（本体下部） 使用条件 −30℃〜60℃。防水、防湿 交通 現在、一般車は全てホバーカーへと移行されている。価格的にはガソリン車の方が各段に安価だが、エネルギー面の問題からガソリン車は先進国においては廃止されている。
そのため各家庭の車所有率は激減、それによって交通渋滞が解消するという現象も起きている。 但しホバーカーはいまだ大型化の途中であるため、業務用のトラックやバスなどは政府の許可を受けた場合のみ、使用できる。 またホバーカーは10メートルという高度で走行できるため、建造物などのプライバシーの問題が続出、国会は『ホバーカー使用に関する法令』（ホバー法）を発布し、それにより �‘始�以外の地上１メートルの交通禁止（政府許可車は除く） �▲淵咼押璽轡腑鵑悗寮簑于弾� が原則となり、警視庁交通課ではその違反者の取り締まりが主な仕事へと移行しつつある。
チューブライナー ガソリン車の廃止によってがぜん需要が高まっているのが鉄道である。ガソリン車全廃が決まった時には既に大手ではチューブライナーを採用しており、個人の足を支えるのに
充分な運搬能力を持っていた。リニアカーであるが、真空にしたチューブを走る事により600km 程度の速度を誇る。地下鉄のほか地上にもドームが作られ、その中にチューブが
設置されている。停止に際してもわずかな距離で確実に停車する事ができる。ホームでも線路にシャッターが張られ、ホームとライナーの間はブリッジと呼ばれる通路をつなげる
仕組みになっている。 余談だがシャッターによって人身事故はなくなっている。 タクシー ガソリン車全廃によってリニア・タクシーの需要も鰻登りとなっている。会社も大幅に増え、競争原理によって料金は二十世紀後半に戻っている。最近はナビゲーションによる無人
タクシーも増えている。
二宮正也 １９９２．１．２０生 28歳 東京都に生まれる。兄弟はなし。大学卒業後、刑事として訓練を受け、24歳から実質的にキャリアを積む。検挙率は優秀で射撃の腕も抜群。一年半目に銃弾を受け瀕死の重体に
陥るも、半年で現場復帰、第一線で活躍する刑事の中では早くも一流と言われるようになる。 27歳の夏、Ｓ．Ｐ．Ｂ．に自ら志願し、捜査班に配属される。壊滅後は暫定指揮官になり、ＢＵＬＥＲ問題解決後はかなりの昇進が予想されたが、第一線から退く事を拒み、現在は
都内の警察にて捜査課の課長の職にある。難事件が発生すると常にその対策本部長を務め、待遇は警視庁の幹部並である。29歳で結婚する。 ナターシャ・ドローホフ １９９２．１０．３生 27歳 国後の漁業夫の家に四番目の子供として生まれる。16歳で入軍、士官学校を首席で卒業、砲撃隊に配属される。北方四島の返還後、ロシア人はそのほとんどが土地を去る事を
余儀なくされ、ナターシャの家族も土地を失った。そのため反対活動に身を投じ、次いで北方領土解放戦線に所属する。 日本での活動のため亡命ロシア人として日本へ渡るが任務のないままに二年弱を過ごす。やがて対ＢＵＬＥＲ組織への潜入を命じられＳ．Ｐ．Ｂ．へ入隊する。しかし、解放戦線の
方針が組織攻撃になった際、彼女には連絡が行かず、攻撃に巻き込まれる事となる。生き残った彼女は自分が道具でしかないことを悟り、組織と決別する。その後結婚し、日本に
永住した。
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