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第六話 アクトレス・ドール アレンジ
ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン……。
規則正しい電車の音。それを聞くともなしに聞きながら、百合沢朱音(ゆりさわあかね)はぼんやりと窓の外を眺めていた。見知らぬ風景が流れていく。
休日の過ごし方にもいろいろあるだろうが、彼女の場合は、電車に乗る。
特に目的地を決めたりはせず、ただ、何となく乗る。
そして、気の向いた駅で精算して降り、見知らぬ町を足の向くままに歩いてみる。それが彼女の趣味ともいえない趣味だった。何が楽しいのかと問われれば、自分でも答えに詰まってしまうから、人に話したことはないけれど。
世の中は、ゴールデンウィーク。今年は運良く大型連休で、観光地にはどっと旅行客が押し寄せているのだろう。電車の窓から眺める町並みに、人の姿が少ない。
はぁと一つ溜め息をついて、朱音は窓から視線を車内へと戻した。ゴールデンウィークといったところで、彼女にとってはただの連休。一日一日を切り取ってしまえば、普通の日曜日と変わりはない。
「つまらない、な……」
ぼそっとそう呟き、朱音は少しびっくりしたような表情を浮かべた。
つまらない……?
去年までは、そんな事、考えもしなかったのに。
つまらないとか寂しいとか、そんな事を考えている自分がいる。
理由は、はっきりしている。会いたい人が、人たちがいるからだ。
冬馬さん……。心の中でそっと呼んでみる。故郷へと−−確か、京都だと言っていた−−帰っていて、会うことは絶対にできない相手の。
連想するように、脳裏に二つの顔が浮かぶ。土屋瑠佳(つちやるか)と大滝修司(おおたきしゅうじ)。四図崎冬馬(しずさきとうま)といつも一緒にいる人たち。自分の事を『応援』してくれる人たち。
もっとも、瑠佳は冬馬と同じく里帰り−−彼女は福島とか言っていた−−の最中だし、修司のほうもどこかに旅行にいっているはずだから、やっぱり会うことは出来ないのだが。
三人とも、明日には帰ってくる。明後日、みんなで集まって遊ぶことになっているから。だから、連休を一人で過ごすのは、もう今日と明日だけ。
ガタン、と、少し揺れて電車が止まる。もう一度溜め息をついて朱音は立ち上がった。駅名も見ずに電車を降りる。
どんなに考えても、今は一人だ。それなら、一人で楽しむことを考えたほうがいい。今までずっと、そうやってきたのだから。
「昔と今と……どっちが本当の私なんだろう……?」
知らずそう呟いた自分の言葉に、朱音は苦笑を浮かべた。
『本当の私』?
一人でいることが好きだった昔の自分と、一人を寂しがっている今の自分。そのどちらも『自分』には変わりはない。普通なら、それは変化とか成長とか、そう言った言葉で表現される。本物だとか偽物だとか、そんな事は普通考えない。
「駄目……なのかな」
ぎゅっと胸の辺りで左手を握り締め、朱音はそう、呟いた。
* * *
街路樹が、新緑に映える。大型連休を利用して遠出する人が多いせいか、商店街も閉まっている店が多くてどこか閑散としている。自動販売機でジュースを買うと朱音はプルタブを開けた。
静かな町。それはもちろん、さっきから自動車はひっきりなしに通って行くし、通行人も少なくはないから、イメージの影響が大きいのだろうけど。
「え……!?」
眺めるともなしに眺めていた、風景。無彩色の世界に、ふっと色の着いた存在がよぎる。瞬きをした彼女の目が、はっきりとその二人の姿を捕らえる。
四図崎冬馬と……水瀬恭子(みなせきょうこ)。
車道を挟んだ反対側、声を掛ければすぐに届く距離に。
仲良く並んで歩く、恋人同士にしか見えない二人の姿が、在る。
意識せず、朱音は走っていた。二人に背を向けるように、少しでも遠くに行けるように。キリっと、胸の奥で何かが痛かった。
「う、わっ」
角を曲がった途端、向こうから歩いてきた人とぶつかる。反動でよろけた彼女の腕を相手が掴んだ。びっくりしたような視線が空中で絡み合う。
「朱音ちゃん……?」
「大滝さん……? どうして……?」
「いや、それはこっちの台詞なんだけど。何? 泣いてるの?」
困ったようにそう問い掛けられ、朱音は慌てて涙を拭った。自分でも、泣いているだなんて気付いていなかったのだけれど。
「ちょっと、目にゴミが入っちゃって」
「……ふぅん。ま、いいけど。
それで、何で朱音ちゃんがこんな所に?」
軽く視線をさまよわせ、世間話でもするような軽い口調で修司がそう問い掛ける。また泣き出してしまいそうになって、朱音は慌てて俯いた。
「特に目的はないんですけど……。何となく電車に乗って、気が向いたから降りてみようかなぁって。ほら、連休中ずっと家にいたから、少し飽きちゃって」
「ああ、何だ。じゃ、俺に会いにきてくれたわけじゃないんだ」
「何ですか、それ」
少し笑って朱音がそう言う。ヒョイっと修司が肩をすくめた。
「ほら、俺ん家このすぐそばだし。って、知らないか、そんなの」
「ええ、残念ながら。ああ、でも、丁度よかったかな。ちょっとその辺案内してもらえませんか? お暇でしたら、で結構ですけど」
「いいけど、別に。冬馬も瑠佳も明日までは帰ってこないから、見られちゃヤバイ奴もいないしね」
にっと笑って修司がそう言う。はい、と、頷きながらも、朱音は別のことを考えていた。自分と修司、冬馬と恭子、二組がばったり会うこともあるかも知れないな、と。
それを期待しているのかいないのか、それは自分自身でも判然とはしなかったけれど。ただぼんやりと、そう、思った。
* * *
「……少しは、落ち着いた?」
かちゃかちゃとコーヒーを掻き回しながら修司がそう問い掛ける。え? と首をかしげた朱音に、修司は軽く苦笑を浮かべた。
「話したくないんなら、別にいいけど。何かヤなこと、あったんじゃないの?」
「そんなに落ち込んでましたか? 私」
「この世の終りみたいな顔してた」
冗談とも真面目ともつかない曖昧な表情で修司がそう言う。意味もなく閑散とした店内へと視線を巡らせ、朱音は沈黙した。カップを傾けながら、修司も沈黙している。
「……ずっと、一人で居たから、寂しくなっちゃったんですよ、きっと。お祭りが終わった後の寂しさ……そんな感じだったんだと思います」
少しの沈黙を挟み、ほんの僅かな笑みと共にそう言った朱音に、修司は怪訝そうな表情を浮かべた。
「一人で居るの、好きそうだけど?」
「え? そう見えましたか?」
「うん。ついでに……朱音ちゃん、実は、男のこと嫌いでしょ?」
ヒョイっとスプーンで朱音のことを差し、修司がそう言う。びくっと一瞬身体を震わせ、朱音が左手を胸の辺りで握る。
「な、何ですか、それ? 私、別にレズじゃありませんよ? 修司さんも知っているでしょう? 私が好きなのは……」
「ああ、うん、それはそうだね。嫌いというか、苦手っていう方が近いかな。凄く上手にごまかしてるから気付いたの最近なんだけど……緊張してるでしょ、今も」
ひょこひょことスプーンの先端を上下させながら修司がほんの少しからかうように唇を歪めてそう言う。何かいいたげに数度口を開閉させ、朱音は視線を落とした。
「修司さんみたいな素敵な人と一緒にいれば、誰だって緊張しますよ」
「朱音ちゃん、それはちょぉっと問題発言なんじゃない? 本気にするほど俺も馬鹿じゃないけどさ。
ちなみに、俺、『朱音ちゃんてば男と一緒にいるの慣れてないでしょ』って言ってるだけなんだけどね」
「え? あ、あはは、そ、そうですよね。ヤダ、私ったら……」
「何だか、中・高とずっと女子校でしたって感じだよね、朱音ちゃんって。どこに通ってたの?」
修司の問いに、くすっと朱音が笑う。
「そう見えますか? これでもずっと共学だったんですけどね」
「へ? そうなの?」
「ええ。残念ながら、彼氏になってくれる人はいませんでしたけど。一人で居るのもそんなに嫌いじゃありませんし、男の人と一緒にいるのに慣れてないのも本当です。……でも、修司さん、よく分かりましたね」
感心したような朱音の言葉に、修司は軽く肩をすくめてみせた。
「実は、当てずっぽなんだけどね。子供の頃から妙に勘がよくてさ、俺。口から出任せ言っても結構当たるんだよ、これが」
「直感っていうのは、本人が意識していないだけで今までに蓄えてきた膨大な情報を使って一瞬で判断しているものだそうですよ。修司さんの勘がよく当たるっていうのは、いつもいろんなものをよく観察しているって証拠じゃないんですか?」
「あはは、そう言ってもらえると嬉しいけど、しょせんはただの山勘だしね」
そう言って笑うと修司はカップを傾けた。チョコパフェをつつきながら朱音がふと思い付いたような表情を浮かべて問い掛ける。
「そういえば、修司さん。この連休はどこに行ってたんですか?」
「ん? ああ、ちょっと金沢の方までね」
「……恋人に会いに、ですか?」
朱音の言葉に、修司が一瞬ぎょっとしたような表情を浮かべる。
「あ、あれ? 俺、話してあったっけ?」
「ただの勘です。……本当だ、結構当たるもんなんですね」
くすっと笑う朱音。憮然とした表情を浮かべて修司が頭へと手をやった。
「参ったな、一本取られちゃったよ」
「私、最初は修司さんと瑠佳さんが付き合ってるんだと思っていたんですけど。何だかとっても仲がいいし、ちょっと普通の友達とも違う気がして」
「うーん、まぁ、それは俺たちが幼馴染みだってせいだと思うけど。……それに、男嫌いってことをいったら瑠佳のほうが本物だし」
「え?」
びっくりしたような表情を浮かべた朱音に、修司は一瞬悩むような表情で視線をさ迷わせた。
「本当は、あんまり言い触らすようなことじゃないとは思うけどね。普段明るく振る舞っているけど、瑠佳って実はトラウマの塊みたいな女だから。男と……そして、恭子が怖くて怖くて仕方ないのさ」
「怖い……?」
「う−ん、ま、聞けば多分答えてくれると思うけど、流石に何があったのかは俺の口からは、ね。想像出来るだろうけど、こういう言い方すれば。
ともかく、あいつの場合は、無理に明るく振る舞うことで恐怖から目を背けてるんだよ。男と会う時には常に『友達』で居ようとすることで、恭子と会う時には必要以上に攻撃的になることで、距離を保とうとする。笑っちゃうだろ? あいつにしてみれば、本当は冬馬に何て近付きたくもないはずなんだよな。苦手な『男』で、苦手な『恭子の関係者』なんだから。ただ、だからって無理に距離を取るのは自分で怖がってることを認めることになるから……難儀な奴だよなぁ」
馬鹿にしているのと愛しく思っているのとが微妙な割合で混在した表情を浮かべると修司がカップを傾ける。少し困ったような表情を朱音が浮かべた。
「私は……そういう目にあったことがないから、何も言えないんですけど……。普段の瑠佳さんからは、想像しにくいお話ですし……あ、もちろん、修司さんが嘘をついているって思ってるわけじゃないんですけど」
「うん」
「ただ……女は、いつも怖い物に憧れてるようなところって、あると思うんです。怖いのは嫌だけど、怖い目にもあってみたいって、矛盾してる気持ちは」
「制御可能な恐怖体験って奴?」
「難しいことはよく分かりませんけど……。何時までも綺麗で居たいと思っていても、何時かは誰かに汚されなければ生きていけないじゃないですか。汚されることを恐れて、望んで。いくつもの仮面を取り替えるように『自分』を演じていても、結局最後は自分を偽ることはできない。そんな気がします」
朱音の言葉に、少し眉をしかめて修司がカップを置いた。
「別に、男に抱かれることイコール汚されることでもないと思うけど?」
「そうですか? ・・・別に、汚されるのって悪いことじゃないですよ。お人形さんでもない限り、どんな人間だって独占欲とか嫉妬とか、そういう汚ないモノはあるでしょう? そういった感情に気付かされるっていうのも、汚されたってことになりますもの」
「そういうもんなの?」
「ただの他人の時には、本当に綺麗な心のままでいられますけど、一旦友達になってしまうと、もっと親しくなりたい、恋人になりたいって欲が出てくるんです。そのためならどんなことでもしてしまいそうで・・・正直、私、最近じゃ自分がちょっと怖いんですよね」
人形でない限り。
たとえ仮面をつけて演じていても。
心のどこかが悲鳴を上げる。
自分の望みと、自分の演技が矛盾して。心がひびわれ、砕け散る。
人形でない限り。
笑うことなんて、出来なくなる。
「それは・・・当然のことだろ? 誰かを好きになって、独占したいと思わない方がおかしいってば」
「ええ。でも、『みんなと平等に、仲良く』していたころみたいな純粋さは、なくなってしまうんです。子供から大人になっていく過程で必然的にそうなることを、汚れるって言葉で表現していいのかどうかは分かりませんけれど・・・」
「ま、ね。そりゃ確かに、俺だって昔みたいなつきあいかたは瑠佳にゃできなくなってるけど・・・汚れたとか汚れないっていう観点から考えたことはなかったなぁ、さすがに」
少し感心したような修司の言葉に、くすっと笑うと朱音はパフェを一口口に入れた。
「昔から、ちょっと変った考え方をする子供だったんですよ、私。だから、あんまり気にはしないでくださいね」
朱音の言葉に、修司は軽く肩をすくめた。
* * *
「ごめんなさいね、急に呼び戻しちゃったりして」
あんまりすまないとは思っていない口調でそう言われ、少し冬馬は苦笑した。
「別に構わないさ。元々、里帰り自体に乗り気じゃなかったからな。家を継ぐこと自体は承知しているんだら、大学を出るまでぐらいは自由を満喫させてもらいたいところなんだけどね」
「あら、それは仕方ないわよ。何といっても家元様だもの。出来ることなら、大学なんて行かせないでみっちり修行させたいところなんじゃない? それに、百歩譲って大学に行かせるにしても、やっぱり京都(じもと)の大学を望んでいただろうし」
クスクスと笑いながら恭子がそう言う。軽く肩をすくめると−−腕を組んだままこれをやるのは、案外難しいのだが−−冬馬は頷いた。
「さんざん文句を言われたよ。『なんでわざわざそんな田舎の学校に行かなあきまへんの?』って」
「あはは。そうね、京都の人から見れば大都会・東京だって立派な田舎だものね」
ひとしきり楽しそうに笑った恭子が、ふと何かに気付いたように眉を寄せた。怪訝そうな表情を浮かべた冬馬が彼女へと問いかける。
「恭子? どうかしたのか?」
「ううん、何でもないわ。気のせいよ、きっと」
「気のせいって・・・誰かに似た人でもいたのか?」
「そんなところ。ねぇ、それより、今日は泊っていってくれるんでしょう? 元々の予定じゃ、まだ今日は向うにいるはずなんだから」
しなだれかかるようにして自分を見上げてくる−−恭子は女性としてはかなりの長身のため、普通に並ぶと目線の高さは冬馬よりやや低いぐらいになってしまう−−恭子に、ああ、と冬馬は頷いた。
「最初からそのつもり。だって、恭子もそのつもりで呼んだんだろう? どうしても直接会ってしたい話があるなんて口実で」
「うーん、あながちそうとばかりもいえないんだけど・・・。あなたの女性関係のことで少し、ね」
「じょ、女性関係?」
びっくりしたのか声がひっくりかえった冬馬に、クスっと恭子が笑う。
「瑠佳とか、朱音ちゃんとか、斎木さんとか三笠さんとか・・・色々とお楽しみのようで」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ、恭子。瑠佳や朱音ちゃんはただの友達だし、景子は高校の頃の彼女ってだけだろ? 三笠さんにいたっては、向うが勝手に俺のことを好きになったってだけで、俺だって迷惑してるんだから・・・」
「あら、でも、それなりに『いい思い』はさせてもらったんでしょう?」
クスクスと楽しそうに笑いながら恭子が言葉を続ける。思わず言葉に詰まった冬馬が、完全に楽しんでいるといった恭子の目を見て憮然とした表情を浮かべた。
「それは、お互いさまって奴だろう?」
「あら、開き直ったわね。ま、そりゃ確かに私だって少しは遊んでいるけれど」
「ある意味『遊んでいる』お前の方がタチが悪いだろうが」
「うーん、やっぱりそうかしら。でも、それは冬馬が私のこと構ってくれないから、寂しさをまぎらわすためなんだし。
ただ、ね。笑われるかもしれないけど、私、不安なのよ。あなたを取られちゃうかも知れないって。朱音ちゃんのことが怖いの」
ふっと足元に視線を落として恭子がそう言う。冬馬が眉をしかめた。
「怖い・・・?」
「あの娘って、お人形さんみたいだから。可愛くて、何をされても文句を言わない、男にとっては都合のいい女を演じられるアクトレス・ドール。そんな気がするの。それに比べると私は、自己主張の強い女だから、どうしても、ね」
「都合のいい女、か・・・」
「彼女と冬馬が会って、カリキュラムの都合があるとはいえ私と冬馬の会える時間が減って。それで不安にならないほど、私は自信のある女じゃないのよ、本当はね。瑠佳とか、斎木さんとかは、いいの。瑠佳は私もよく知っているし、あなたの言う通りに『ただの友達』だから。斎木さんも本当に昔の彼女ってだけだし、三笠さんに至っては論外。だけど・・・朱音ちゃんだけは、怖いわ」
視線を落したまま、恭子がそう言う。彼女の浮かべている表情を読み取れぬまま、冬馬は口を開いた。
「朱音ちゃんだって、ただの友達だよ。少なくとも、俺が一番好きなのは恭子なんだから」
「ええ、それは信じてるわ。ただ、やっぱり自分がなかなか会えないのに他の女がひんぱんに会っているっていうのは、不安になるから」
あともう少し。
あとちょっと誘導してやれば、望む答えがひきだせる。そんなことを思いながら恭子は言葉を続けた。
「会わないで、とは言わないわ。ただ・・・もう少し、距離を置いて欲しいの。わがままなお願いかもしれないけど」
「いや、俺が悪かったよ。無神経だった、これからは、もっと気をつける」
「ごめんなさい、心の狭い女で」
俯いたままの恭子の髪を冬馬がくしゃっと掻き回す。その時、恭子の浮かべていた表情にはまるで気付かずに。
恭子の浮かべていた表情、それは、安堵ではなく嘲笑だったというのに。
気付かずに、張られた罠へと絡めとられる。
後書き
またずいぶんと間が空いてしまいました。みなさん、どうおすごしでしょうか。読んでもらえば分かる通り、GW中の話です。本当は、だからGW前に上げる予定だったんですが・・・まぁ、諸般の事情につき延期となっておりました(別に、原稿が全然上がらなかったわけでもないんですよ、念のため)。
次の『初恋物語』はまだ冬馬たちが高校生の頃のお話です。その次は6月の(つまりは、これと第3−4話の間の)話です。そっちがいつごろ出せるかは・・・まだ未定ですが。早く出せればいいなぁ、とは思っております。
それでは。
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原作:水無月時雨
文章:夢☆幻